世の中には、翻訳家と通訳という職業が存在しますが、彼らが行うそれぞれの作業の共通点としては、一つの言語を、異なる言語に置き換えることであるといえます。それゆえ、彼らは似通った職種であるとみなされる場合が多いです。しかし、実情としては、翻訳家が行う仕事と、通訳が行う仕事とでは、大きな違いがあるようです。実際、翻訳家がいきなり通訳をしなくてはならない場面に遭遇した場合に、スムーズにできるとも限らないですし、反対に、通訳のベテランが英語の書物の翻訳を要求されてすぐにできるとも限らないです。このことは、翻訳と通訳では、性質の違いが大きいということが理由として挙げられます。
まず通訳は声を通して言語を訳すのに対して、翻訳は文字によって言語を訳すという違いがあります。つまり、通訳は会話の表現力が必要となりますし、翻訳は文章の表現力が必要となるのです。
また、翻訳と通訳との大きな違いとして、制限時間の相違が挙げられます。翻訳は辞書などを用いて文章表現する猶予がある程度ありますが、通訳は常にその場でリアルタイムに仕事をしなくてはなりません。そのため、通訳には、翻訳とは異なる訳出技術があります。
このように、翻訳と通訳では、同じ訳す仕事でも、まったく異なるテクニックやスキルが必要であることが分かります。
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